本記事では、主婦が内職をやってみた体験談から「内職のきつさ」「内職でどれくらい稼げるのか」を解説します。
在宅ワークといえば真っ先に思い浮かぶのが、昔ながらの手作業系内職。
内職で大金を稼ぐのは難しいと分かってはいても、簡単そうだし、お小遣い稼ぎにやってみてもいいかな…なんて考えていませんか?
そんなあなたには「ちょっと待った!」と言わせてください。
内職で稼ぐのって思った以上に大変でした
本記事では「タイルのサンプルを見本資料に貼る内職」で大変な思いをしたkokurikiさんに、体験談を語っていただきました。
仕事内容から稼げた金額・時給換算金額まで、赤裸々に公開していますよ。
内職の仕事はどこで探した?仕事内容は?
私が経験した内職は、ハウスメーカーのタイルのサンプルを見本資料に貼る仕事でした。
本業の閑散期にダブルワークをしたくて納期がゆっくりの内職を選びましたが、身体を痛める大変な目に合いました。
内職の仕事は折り込みチラシで発見
最初はネットで探しましたが、最終的に新聞の折り込みチラシで見つけました。
生活圏内に会社があり、ここなら納品や内職に必要なものを取りに行くにも手間はかからないと思い決めました。
自分で会社まで材料を取りに行き、納品するスタイルでした
内職の仕事内容:タイルのサンプルを見本資料に貼る
私が経験したのは、ハウスメーカーのタイルのサンプルを見本資料に貼る内職でした。
仕事の流れは以下のとおりでした。
契約初日はその場で10枚ほどサンプルを実際に貼る研修を受けました。
1個1個のやり方を見せてもらって、それを実際に自分でやってみます。
数回でOKをもらいましたが、ここでOKをもらえないと持ち帰って再度研修し持ってくる方もいるようです。
OKをもらったら、まず研修の延長として台紙10枚分の量を持って帰り、2日以内に提出します。
会社がその人のペースと技量を見る判断材料となるようです。
テストに合格すると、まとまった量の材料を渡されるようになります。
持ち帰った在庫は、割れがないか・数が間違っていないかを確認します。
確認後、台紙を広げたら、サンプルを順番に貼っていきます。
台紙1枚に10~15種類ほどのサンプルを貼ります。
サンプルの大きさや厚さによってボンドの位置、量が決まっており定規で固定しながら貼っていきます。
貼り終わったら会社へ持っていき納品します。
では、この作業で稼げた金額は…?
内職で稼げた金額は時給450円
1日3時間ほどほぼ毎日作業をして、最高月収は約2万円でした。
始めたばかりのときは、作業が遅く納期ギリギリになってしまいました。
後半はかなり貼るペースが上がっていましたが、それでも計算すると時給450円ほどでした。
全然割に合いません!!
内職のきつかった点5つ
何もかもがきつかった内職ですが、特にしんどかったのは以下の5点です。
- 材料が重く、受け取り時も納品時も大変
- 作業場所の確保が難しい
- 同じ作業の繰り返しで体を痛める
- ボンドで手荒れする
- 失敗した分は0円になる
体がボロボロになりました…
材料が重く、受け取り時も納品時も大変
サンプルの受け取り時に、両手いっぱいのカゴが3つと台紙50枚を渡されます。
これがとっても重くて、軽自動車のトランクは重さで少し沈みドキドキしました。
その量を持って、当時住んでいた2階まで階段で登るのは大変な重労働でした。
会社内では社員の方が手伝ってくれますが、家では1人なので一回持ち帰るだけで車と家の間を4往復していました。
ひざに痛みが出てしまいました
雨の日は濡れるのを防ぐためにビニールシートを準備しましたが、これも結構大変でした。
作業場所の確保が難しい
材料はかなり場所を取り、子どもが帰ってくる前に片付けなければいけないので、時間ぎりぎりまで作業することはできません。
さらにサンプルから出た粉がたいへん細かく、カゴから漏れてしまい、その掃除で作業時間以外にも時間を取られてしまいました。
一度、粉を吸い込んだ息子の咳が止まらなくなり念入りに掃除が必要となりました。
同じ作業の繰り返しで体を痛める
定規で場所を固定しながら、ずれないようにサンプルを貼るひたすら同じ作業の繰り返し。
このため、肩こりがひどくなり肩を痛めてしまいました。
ボンドで手荒れする
ボンドで手がボロボロになりました。
また、サンプルから出る粉で手がとても乾燥し、指先がガサガサになりました。
肌の弱い方はかなりツライと思います
会社内で作業されている方の中には、人差し指だけが出た軍手をして手を保護している方もいました。
失敗した分は0円になる
ボンドを付けすぎてはみ出してしまったり、逆に足りずはがれてしまったり。
ズレてしまっても、歪んでしまっても、ボンドがはみ出してしまっても、裏返しに貼ってしまっても失敗でお金にはなりません。
サンプルの裏表は見分けるのが大変難しく、目印のテープをはがしてしまうと判断することが困難なものもありました。
やり直しは台紙が破れてしまうので認められておらず、失敗が続くと悲しい上に稼げません。
失敗が多いと、会社での評価も下がって注意を受けてしまいます
内職に向いている人・向いていない人
私の体験した仕事は、内職の中でもかなり肉体的にキツイ部類だったと思います。
ですが、単純作業の繰り返し・単価が安い・失敗すると0円といった点はどの内職でも共通。
実際にやってみて感じた、内職に向いている人・向いていない人の特徴を解説します。
内職に向いている人の特徴
- 一つのことに集中して取り組むのが好きな人
- 健康で体力がある人
「この時間内でどれくらいやり切れるか?」と思ってやっていた時期は楽しかったので、継続的にその状態をキープできる方には向いていると思います。
思った以上に重労働なので、身体の健康と体力は必須です。
元気で細かい作業の得意な方なら、音楽など聴きながら作業時間を楽しめるかもしれません。
内職に向いていない人の特徴
- 集中力に自信がない人
- 大雑把な人
- エレベーターなしの2階以上に住んでいる人
集中力が散漫になる方にはツライと思います。
また、1mmずれた時点で収入にならないので、大雑把な人にも向いてません。
材料を持ち運ぶのは重労働なので、エレベーターなしの2階以上に住んでいる方もおすすめしません。
内職は肉体的にも精神的にもキツイし稼げない!
時給換算してみて、改めて辞めてよかったと思いました。
結局、肩の痛みが続き整体に行ったので稼いだ分もマイナスです。
内職は確かに在宅でできる仕事ですが、小さい子どもがいる中ではできず、広げっぱなしにもできないため作業時間の確保も大変です。
デメリットが多いからか、常に人手不足のようで辞めるときはかなり引き止められました。
体力があって、長く続けられそうな方であれば単価も交渉次第かもしれませんね
内職、思った以上に過酷だった…!
もちろん、kokurikiさんが経験した仕事は内職の中でもかなりキツイ部類だったと思います。
それでも、単価が安い・スキルが身につかないといった点は内職全般に言えること。
在宅ワークでしっかり稼ぎたい方にとって、内職自体あまりおすすめできる仕事ではありません。
以下の記事では、在宅ワークで月3万以上稼ぎたい方におすすめ&おすすめできない在宅ワークを一挙紹介しています。
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